祈りの大地へ 第4幕 “新羅の饗宴”  

the新 羅  story of Silla

『三国史記』によると、国号「新羅」には「徳を積むことが目々新たにして、四方を網羅する」という意味が込められており、「徳業日新網羅四方(とくぎょうじっしんもうらしほう)」と表現されています。紀元前 57 年から 935 年まで、約千年もの間、文化と芸術を燦然と輝かせながら存続した国家であり、建国から減亡まで新羅の首都は慶州でした。そのため、現在でも慶州は「千年古都(せんねんこと)」と呼ばれています。

新羅の芸術は建築、絵画、工芸、書道など多岐にわたる分野で発展を遂げ、とりわけ 6世紀中頃に大加耶国の楽器「伽耶琴(かやぐむ)」を受け入れたことで、音楽が大きく発展する契機となりました。また、歌の旋律に合わせて踊る舞は、音楽と切り離せない関係にありました。

新羅時代の音楽は、楽器、歌、そして舞が一体となった一種の総合芸術でした。農作の豊穣を祈る祭りの際には、銅鑼や太鼓のリズムに合わせて賑やかに踊る群舞が盛んに行われ、伽耶琴の伝来により、その歌舞は一層洗練されていったと伝えられています。

このような芸術魂が息づく千年古都・新羅から大切に育まれてきた名匠たちの末裔たちがいます。
彼らと出会えるのは、来る6月7日、名古屋能楽堂で開催される「新羅の饗宴(しらぎのきょうえん)」です。
SIRAGI KYOU EN

写真提供:慶州市、安東市

※チケット応募 https://forms.gle/6XiESUVimsUrMcwU7

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